コラム

2021.10.08

緑内障があって、白内障が手術できない!?ーアイステント手術

こんにちは!緊急事態宣言もあけて、みなさんいままで我慢されていたのか、移動が増えてまいりましたね!

ディズニーランドやお台場、浅草の浅草寺など、週末などは大混雑のようです。いいですよね~。最近全然外出しておりませんで、しかしまだまだ大変な時期なので、そういうところに行きたいような怖いような今日このごろです。

 

 

そもそも、何度も出ている緊急事態宣言にはたしてどれくらい効果があるかということも思いますし、ここは千葉県船橋の、夏見台にある当院は、これと言って10月からなにか変わったということはございませんが、、、、。

 

 

気を取り直して本日のお話です。

最近手術の報告をしておりませんでしたが、いつもどおり火曜午後の半日で10人程度の患者様の手術を、前回お話した、日本に100台とない高性能な装置の力も借りながら、一人ひとり丁寧に施行させていただいております。

 

今週は、通常の白内障手術に加えて、「i-Stent(アイステント)」という、白内障手術に追加して、眼圧を下げることができるデバイスを当院で使用して手術を行いました。

1年前の日経新聞に詳しく記事が出ております。

出典:日本経済新聞 2020年7月20日 特集記事

 

 

緑内障で通院中の方で『緑内障のためにも白内障手術をしましょう』という話を患者さまにすると、

えっ、緑内障なのに白内障の手術するんですか!?なんで!!!?』という反応がかなり多いのです。

 

 

そもそも、白内障と緑内障と言う言葉は、漢字が白か緑かしか違いませんので、一体全体なにが違うのかよく理解が難しいということをよくお聞きします。

 

 

 

白内障水晶体の中が白く濁り、物がかすんだりぼやけて見える。 

                     カメラに例えると、レンズが濁るのが白内障です

緑内障眼圧が上がることで視神経に障害が起こり、視野が欠けたり狭くなる。 

                カメラに例えると、圧が上がってフィルムが壊れるのが緑内障です

 

 

 

そもそも白内障と緑内障は、起こる場所が違うのです

 

 

 

眼圧は眼の中の『房水』という水の量によって決まってきます。
房水は虹彩という茶目の部分の裏側にある『毛様体』という組織で作られ、瞳孔(茶目の中央の丸く空いている部分)から『前房』という前の方のスペースに流れ、今度は、角膜と虹彩の付け根の間の『隅角』という部分から『線維柱帯』という網目構造の組織を通り、眼の外側の血管へ流れ出ていきます。
この房水の流れが悪くなってくると、眼圧が高くなるという仕組みです。

 

 

 

 

みなさん!ついてこれてますか?なんか難しいですよね!!もっとかんたんに説明しましょう!!

目の構造は台所のシンクに例えられます。蛇口からの水(房水産生)と、出ていく排水溝(シュレム管)から水が順調に流れている状態をイメージしてみてください。

流れた水は回り回ってまた蛇口から入ってきます。これがうまく循環しているのが正常な目の状態です。

 

 

ちょうど、水晶体はこの排水口の出口の前に存在します(ラグビーボール)これが小さいと問題ないのですが、、、、

白内障が増えてくると、、、、、!?

 

 

下の図のように、だんだんラグビーボール(水晶体)が大きくなってきてしまい、最終的には排水溝を塞いでしまいます。

 

 

よって、白内障手術は、このラグビーボール(水晶体)を割って、薄いレンズに変えることにより体積をへらし、その結果水が流れるようになって眼圧が下がるのです。

 

ゆえに、よっぽど末期の緑内障でない限り、緑内障の患者様が白内障の手術を受けるのは、殆どの場合、メリットがとても多いのです

 

今回は、この排水口に、アイステントという、いわゆるバイパスを差し込むことによって抜けを良くする手術を行いました。

 

 

けっこう簡単そうに見えて難しい手術なのですが、自分の場合、マイクロフックという処置を今まで行ってきたこともあり、スムーズに処置ができました。

今までは排水溝を切開していたので翌日の出血がすごかったのですが、これは細いパイプを差し込むだけなので、簡便で術後の視力の立ち上がりもとても早い、いいデバイスだと感じました。

 

緑内障は日本人で失明の原因となることが一番多い病気です。白内障は手術で直せますが、緑内障も治すことができるように、日々研鑽して患者様にフィードバックできるように今後とも気を引き締めて診療に当たりたいと思います。

 

追記:10月8日現在、術後3日目で裸眼視力1.2を得ることができまして眼圧も11mmHgから10mmHgへと下降が得られ、患者さんも大変満足しておられました。

 

 

 

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