こんにちは!
昨日も11人の患者様を手術させていただきまして、そのうちの半数近くの5名が多焦点眼内レンズでした。
PanOptix (Alcon) 3名
Vivity (Alcon) 1名
Synergy(AMO) 1名
され、グレア・ハローも軽減され、自然な見え方に近づいていると感じております。一人でも多くの患者様に、老眼が治る快適さを共有できたらと思います。
ところで、本日のお題である、新しい仲間なのですが
クラスBオートクレーブです
オートクレーブと言ってもなんのことやらと思いますが、超ざっくり申しますと、手術器具を消毒(滅菌と言います)する、巨大電気圧力鍋です。
クラスBとはなんぞやということなのですが、
クラスN:通常の医院で行われる滅菌方法。蒸気と空気の重量の違いを利用して缶体内から空気を除去します。
クラスS:滅菌前の1回、真空状態を作り、高圧蒸気滅菌を行う機器です。
クラスB:滅菌前、乾燥時に数回の真空状態を作り、あらゆる種類や形状の被滅菌物を滅菌します。
このように、クラスBという滅菌レベルは、世界で最も厳しいヨーロッパの滅菌基準です。当院では、このクラスBの滅菌システムを新たに導入しました。
眼科では非常に繊細な機器も多く、まだあまり馴染みがないクラスB滅菌ですが、当院は患者様の感染防御を一番に考えておりまして、いち早く最上級の滅菌器を導入いたしました。
いままでは水道水で良かったものが、専用の精製水を使用するなどコストも掛かる機器ですが、なによりも患者様のためを考え、見えないところにもコストを掛けるのが、医療者としての責任と考えております。今後とも清潔に最大限の注意を払い手術を施行させていただきます。