コラム

2022.04.15

今週の手術~ チン小帯脆弱の患者さん編

こんにちはこんにちは!

すみませんすみません。寝てたわけではありませんが、何かと忙しくしており、更新が滞ってしまいました。千葉県船橋のなつみだい眼科はスタッフ一同みんなげんきです。

 

ところで、最近住みたい街ランキング2022がリクルート社から発表されまして、なんとなんとわが町「船橋」は、15位となりまして前回より大幅にジャンプアップいたしました。

船橋は大型のショッピングモールも多く、それでいて公園も多く、東京方面にも30分以内で行けるという絶好の立地で、住んでいて心地いい街だと感じております。

最近も大型のマンションがつぎつぎと建設され、テレワークも定着し、オフィスに必ずしも毎日出社しなくて良くなったなどの理由から、流入される方がとても多いのだとか。人口が減少している自治体がほとんどの中、かなり健闘している船橋、これからも応援したいです。

 

前置きがながくなりましたが、手術に関して先月は白内障手術が多く、余裕を持った状態で一日12件前後の手術を丁寧にさせていただいております。

月が変わって、今週ですがかなり難解な手術の方を経験したので共有したいと思います。

 

まずは、超難症例白内障の患者様です。まずは見ていただければと思います、、、(心臓の弱い方ご遠慮ください)

 

 

 

最初、CCCといって、専用の鉗子にて人工レンズを入れる入り口を作るのですが、この方は、以前緑内障のレーザー治療を受けていらっしゃったこともあり、白内障を支える糸が今にも切れそうなとても弱いのでした、、、、。この時点で私の心拍数はやや上昇、、、。

 

当院は硝子体手術が可能ですので、あっさり硝子体手術に切り替えて、人工レンズを強膜内固定することも一時考えましたが、硝子体手術になると時間も長くなり、患者様負担も増えるので、なんとかならないかと考えて、白内障の基礎を支える特殊な器具を使用して、何事もなかったかのように無事に終えることができました。

 

なかなか難しいのですが、白内障をお家の建て替えに置き換えて考えてみましょう!

 

 

 

通常の白内障手術は、図のように、古い家=(濁った白内障)を基礎を残して取り除き、新しい家=(レンズ)を乗せるイメージです

 

しかししかし、加齢や病気で基礎が弱くなっていたりした場合は、古い家=(濁った白内障)を、ショベルカー=(手術装置)で壊している間に基礎ごと傾いてしまうことがあります。

そうすると、下図のように一度基礎ごときれいに更地にして、もう一度基礎から作り直さないといけません。

 

一度一戸建てのお家を建てられた方なら、すでにおわかりかと思われますが、家というものは、基礎工事がほぼ全てというほど時間がかかり、コンクリートを注入して、ベトンが乾いて基礎ができるまで、最低でも1ヶ月くらいかかり、その割に上モノが建つのは数日のことが多いようでして、いかに基礎が大事かということがよくわかります。

 

どんなきれいなお家でも基礎が傾いていては住めません!!

 

ですので、手術で一度基礎をすべて取り払ってしまうと、もう一度基礎からやり直しなので手術の時間がとてもかかってしまって患者様の負担となるのです。

ですので、以下のような装置を使用して基礎を支えながら手術をしました。

 

 

 

その結果、特に手術終了時も基礎が十分に使用できそうでしたので、通常通りレンズを定位置に入れて手術終了といたしました。ヨカッタヨカッタ!!

 

簡単なようですが、意外と症例数をこなしていないとこのような手術は難しいです。

どんな状況でも、予測できる事態にも適切に対応できるように落ち着いて対応できるクリニックを目指しておりますので、今後とも宜しくお願い致します。

 

 

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